屋根 庇からの雨漏り補修
今回は、マンション庇部分からの雨漏り修理行いました。
よく、マンションの天井部分にて、下記の写真のような天井の塗装が剝れている所を見かけたことがあるかと思います。
このような症状も雨漏りが原因の事がほとんどです。
中には白く、コンクリートのエフロが出ていることもあります。
雨漏りの原因として、その上部の屋根、庇の防水が劣化していることが原因となります。
庇の防水層にひび割れが起き、階下の天井の雨漏りをおこします。
この状態で、よく原因を直さずに、天井塗装のみ補修を行い、
一時的に補修されていることもありますが、早くて1月以内にまた剝れてしまいます。
必ず、このような劣化が起きれば、上部や外壁に防水の改修を行って下さい。
また、天井の塗装に使用する塗料も、壁用の塗料ではなく、
軒天用の塗料を使用しないと、湿気が抜けず、水が溜まり、大きく膨れてしまいます。
ウレタン塗膜防水の紫外線劣化
庇の場合、ほぼ密着工法の塗膜防水で施工を行います。
一般的にはウレタン塗膜防水を行います、
この時の注意点は、膜厚・そして適正な塗布量でのトップコートの塗布です。
トップコートを薄く、伸ばして使用すると、下記の写真のように、
薄く塗っていた部分が、紫外線で劣化し、防水材主剤が劣化してしまい、薄くなり最終的には防水層が無くなってしまいます。
施工後すぐにはこの不具合は分りません。
5年経過後くらいから発生します。
その為、各メーカーさん共に、5年経過後のトップコート塗替えを推奨しています。
ウレタン塗膜防水 主剤塗 塗布量
このように通常広い面積の場合はコテで防水材を塗布します、
たまにローラーのみで広い面積を塗る職人さんもいますが、
メーカーさん指定の各工程塗布量をしっかりと塗る為にはこのコテで、
均一に塗ることが重要となります。
また、職人さんの技量が分かる工程です。
上手な職人さんは、ハケは必要とせず、
すべて͡コテ一つで細かな所も塗布していきます。
ウレタン塗膜防水 保証年数
施工完了です。
一般的に、メッシュシート入りの塗膜防水で10年、
メッシュシート無しで5年の保証です。
最近は材料の品質が向上し、高耐久のメッシュ無し工法があり、
10年の保証も可能となっております。
工程の省力化により、工期・費用も抑えることができます。
ですが、最終手的にはしっかりとした下地作り、
正確な知識による施工管理、職人さんの技量があった上での防水施工と考えております。
ただ塗るでけですが、奥が深いです。
日々、知識向上とスキルアップを追い求めております!